お金の話

海外駐在夫婦が「モノより経験」にお金を使う理由

海外駐在中の夫婦が週末にリフレッシュしている様子

こんにちは、ぱいん夫婦です。私たちは駐在により海外で生活しています。
海外駐在というと、自由で華やかなイメージを持たれることもあります。

実際、日本ではできなかった経験が増えたのは事実です。
ただ、生活してみて強く感じたのは、駐在生活は思っている以上に負荷がかかるということです。

言葉、文化、生活の段取り。

一つひとつは小さくても、毎日続くと地味に、着実に消耗します。
だからこそ私たちは、「全部を抑える」でも「気分で使う」でもなく、心が折れずに続けられるお金の使い方を模索しました。

その結論が、いわゆる「モノより経験」です。

でもこれは、キラキラした話ではなくて、むしろ逆。
海外生活のストレスと向き合う仕組みとして、私たちは経験にお金を使うようになりました。
この記事では、私たちがそう考える理由と、実際にどのような優先順位でお金を使っているかをまとめています。

駐在生活は「じわじわ消耗」する|最初に感じた違和感

駐在生活のしんどさは、派手なトラブルよりも、「小さな気を張る場面」の積み重ねで”じわじわ消耗すること”だと感じています。

たとえば病院や日常の買い物。

日本なら流れで済むことが、海外では毎回ちょっと構える必要がありします。それは言語面であったり、文化の違いであったり、様々な角度で見えないストレスが襲い掛かります。

ナツ

例えば私の場合、毎日通勤で利用する電車の匂い、騒音、人と人との距離感にどうしても慣れず、乗っただけで疲れを感じてしまいます。日本では満員電車も平気に乗れるのに…


こうした環境では、休日に回復できる設計がないと、生活の満足度が落ちていきます。

私たちは駐在生活の中で、これをかなり早い段階で痛感しました。

通勤電車を待つ駐在者

「過度な節約」はできるが健康的ではない

駐在当初、私たちは出来る限り節約生活しようと夫婦で話し合っていました。

「将来の資産形成は大事」「お金が貯まる駐在時期にガツンとお金を貯めたい」…

こういった考え方は間違っていないと思います。

ただ、やってみて分かったのは、全部を抑え込むと、気持ちの余裕が削れていくということでした。

知らずにストレスが蓄積される環境で、娯楽がなく生活に彩りがない毎日…
「これ以上は精神的に良くない」と思い、どのように夫婦で日々を過ごしていくか話し合いました。

辿り着いた価値観

節約は大事だが、それは健康な心身があってこそ。
「我慢」は積み重ねず、休日の経験価値にお金を使う。

私たちはここで方向転換しました。

「モノより経験」を選ぶ3つの理由

ここからが本題です。
私たちが「モノより経験」にお金を使う理由は、きれいごとではなく、現実的なものです。

経験は“回復”につながる

前述の通り、海外生活は刺激が多く、気を張る場面も多いです。
だからこそ、意識して「回復できる時間」を取る必要があると感じています。
回復の対象は大きく二つあると考えています。

  1. 肉体 → 寝る。まったりする。
  2. 精神 → 意識を空にする。あえて逆の刺激をぶつける 

①は寝ればよいので簡単ですが、②は意識的に時間を取る必要があります。
そこで私は週末や連休は、意図的に精神を回復できる、経験価値に重きを置いています。
私たちにとっては贅沢というより、気持ちを整えるための「投資」です。

ナツ

具体的には、
・日本人経営のお店に行き、大将と話しながら食事する
・近くのホテルに泊まり、プールやラウンジを満喫する
・旅行で壮大な景色を見て気分を一新する
などです。気持ちがすっきりし、平日の仕事のエネルギーになります。

ホテルのインフィニティプール

経験は“夫婦の時間”を増やす

外食や旅行で良かったのは、ただ美味しい・楽しいだけではありません。忙しい日常だと、夫婦の会話が「段取り」になりがちです。

私自身、平日の仕事帰りに妻から「仕事から帰って来ると無口だよね」と言われた時は、ハッとするとともに、自身がいかに疲弊した状態で職場から帰宅しているかを自覚させられました。

その点、経験価値について話すことは、それ自体がポジティブなエネルギーを有しているので、前向きな会話が生まれます。

「次にどこ行きたい?何する?」「そのために動画でも見る?」

こういう会話が自然に増えると、日常の仕事とは区切りが生まれ、生活が整っていく感覚がありました。

経験は“残る”し、“増える”(思い出が資産になる)

モノはいつか慣れます。置き場所も取るし、更新も必要です。また、劣化していきます。
経験は、写真や会話の中で何度もよみがえります。これは近年話題になった『Die with Zero』でも繰り返し語られている考え方です。

ただ生きるだけではなく、十分に生きる。
経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにする。

Die with Zero


経験を振り返りながら

「〇〇に行ったとき、こんなことがあったよね。」

「ここで食べた◯◯、また行きたいね、幸せだった。」

思い出が増えるほど、生活の満足度が底上げされる。そして駐在生活は、思い出を築き上げていく絶好の機会。私たちはそれを強く感じました。

じゃあ、具体的にどう使っている?

「モノより経験」と言っても、無限に使うわけではありません。私たちはむしろ、使う場面をかなり絞っています。

平日:仕事・家事を頑張り、“頑張らない節約”

平日は忙しいので、厳密なルールを決めて意志の力に頼る節約は続きません。
その忙しさを逆に利用して食料品、飲み会や習い事以外での支出をしないことを”ゆるく”心掛けています。
駐妻という言葉から連想されるように、一部の駐在者の帯同家族は、毎日のようにお茶をしたり、遊んだり、買い物したりしていますが、それは抑えるようにしています。

具体的には、例えば飲み会なしの週の場合、以下の通りです。

月:スーパーでまとめ買い 火:支出なし
水:習い事 木:友人と外出 金:語学研修

ナツ

これ以外に何かを購入したくなった際も、一旦保留し休日に回します。

ホウリ

駐妻というと、同じマンションに多くの家族世帯の方が住まれ、一種のカーストが存在するということも帯同前は耳にしました。
私の場合、全くそんなことはなく、行きたい習い事にだけ参加しています。

週末:カフェ・外食を“回復”として活用

週末は、夫婦の回復時間です。そのために必ず外出します。
気になるお店に行き、夫婦でゆっくり話し、翌週に向けて英気を養います。

最近は日中に近所のスターバックスに行きます。スタバは企業理念が浸透していることもあって、日本と同じようにリラックスした空間になっています。そこで読書やパソコン作業をします。

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その後、近くの大型ショッピングモールをぶらぶらします。何か買うことは少ないですが見て回ることによって物欲を解消します。

そして週末の夜だけ外食をします。
ここでは値段を気にせず、食べたいものを食べるようにしています。

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連休:ホテルステイと旅行に使う

連休が取れるときは迷わずホテルステイか旅行に使うようにしています。
普段の生活から抜け出し、街を歩いたり、自然を感じたり、非日常に身を置くことで心と体のバランスが一気に整うのを実感しています。

特に私たちが好きなのは、自宅から近くのホテルで「何もしない時間」を楽しむことです。
外出して観光するエネルギーとは別の、静かでゆったりとした時間が流れる場所。
そこでは、スケジュールに追われることなく、ただ座って窓の外の景色を眺めたり、コーヒーを飲みながら本をめくったりします。

ホテルの一定以上のエリート会員であれば宿泊料金だけでラウンジや館内施設のプール、食事を利用することが出来るので、旅行と比較してもコスパが大変良いです。
(≒地域や時期によって異なりますが一泊二人3万円あればオールインクルーシブ体験が可能)

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また、旅行する際は国外旅行をすることが多いです。
中国の国内旅行は、出張で多くの都市を訪問できること、また、主要都市も何回か訪問すると建物が”似ている”感じがして、卒業状態です。
日本と比較して東南アジア・ヨーロッパが近いので積極的に訪問するようにしています。
私たちは駐在一年目にANA SFC修行し、スターアライアンスゴールドを取得しているため、優先搭乗やラウンジ利用、優先チェックイン等の恩恵を受けています。

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使わない領域を決めると、経験に使う時に迷わない

休日の経験価値にお金を使う分、私たちは、使わない領域をはっきり決めています。

ブランド品 高級家具・家電 最新ガジェット 見栄のための消費

ここに使わないと決めているからこそ、週末の外食や旅行に使うときの納得感を高めながら、支出を抑え、経験価値と将来の資産形成を両立させています。
駐在家族は確かに豪遊している方も多いですが、

「うちはこれでいい」

そう思えると、比較のストレスも減ります。

ホウリ

駐在中は会社から頂ける給料が増えるので、ブランド品を購入し豪遊している方も多いです。
ただ私たちと同様に、メリハリを付けているご家庭も多くいます。

私たちの結論は、駐在者だけの特殊解ではないと思っています。

忙しい日常の中で、全部を抑え込むと疲れてしまう人ほど、

「使う場面を決める」発想は役に立つはずです。

完璧な節約よりも、続く形に整えること。

駐在生活を通して、私たちはこれが一番大切だと学びました。

まとめ|駐在中は負荷がかかる。だからこそ“メリハリ”が効く

海外駐在中は、一定の負荷がかかります。

全部を抑え込むと、疲れてしまう。

だから私たちは「モノより経験」にお金を使うようになりました。

平日は抑える(続ける仕組みで) 週末は外食(回復と会話の時間) 連休は旅行(経験に投資) 使わない領域を決める(納得感を作る)

このスタイルにしてから、

無理なく続けられるようになったと感じています。
この考え方が、すべての人に当てはまるとは思っていません。
ただ、忙しい日常や、環境の変化で知らずに疲れが溜まっている方にとって、
「使う場面を決める」という視点は、きっと役に立つはずです。

もし今、節約か浪費かで揺れているなら、
一度「回復のために使うお金」を考えてみるのも、一つの選択だと思います。

このブログでは、

①駐在ライフ②お金の話③お買い物④旅行ステータス

の4カテゴリで、駐在だからこそ積めた経験を体系立てて発信していきます。