海外駐在をすると、日本で働いていた頃よりも飛行機に乗る機会が増えるという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。出張や休暇での移動が多くなると、飛行機をうまく活用して得する方法を考えたくなるものです。そんな時におすすめなのが、SFC(スーパーフライヤーズカード)修行です。
SFC修行とは、ANAの上級会員資格を取得し、さまざまな空港ラウンジや優先搭乗などの特典を受けられるようになるために、効率的にフライトを重ねることです。
今回は、実際に海外駐在中にSFC修行を行った事例を元に、計画の立て方を紹介していきます。
ナツです。飛行機に搭乗する機会が多い期間に一気にSFCを取得すると、今後長期の恩恵を受けることが出来るため、非常におすすめです!
私が実際に立てた計画と実際のフライトをご紹介します!
目標となるプレミアムポイントは?
まず今回は、JALが制度改定により修行が難しくなったため、スターアライアンス系列の搭乗を利用したANA SFC修行を選びました。
住んでいる地域や利用する航空会社に応じて、ワンワールド系列を利用してJAL修行をするか、ANA修行をしていくかは最初に決定すべきポイントになります。
ANAのSFC修行での達成目標は、年間プレミアムポイント(PP)50,000ポイントです。そのうち、25,000ポイントはANA運航便に乗る必要があるため、これをクリアするための計画が大切です。
修行の考え方
修行を始める前に、自分の出張やプライベートでの移動頻度をよく考え、効率よくポイントを稼ぐ方法を決めていきます。特に、年初に1~3月に3つの視点で1年間の計画を立てると良いでしょう。
①出張による年間フライト数を概算
②ANA運航便の25,000PPどのように稼ぐかの計画
③残りのプレミアムポイントを満たすためのフライト計画
出張による年間フライト数を概算
この点が通常の修行と海外駐在者の大きな違いのため、一番最初に試算するようにしましょう。ポイントは最後に50,000PPを必ず達成できるように少なめに見積もることです。
PPの積算率に関係する予約クラスは30%とし、搭乗回数も堅実に見積もりましょう。
ANA運航便の25,000PPどのように稼ぐかの計画
ANA運航便は日本発着の国際線や国内線でしか搭乗することができません。海外駐在者の場合、日本にいる期間が限定されています。
帰国する際の国際線搭乗に加え、一時帰国期間内に国内線を集中的に利用しPPを稼ぐ必要があります。この部分については通常のSFC修行を、より短期間で敢行していく必要が出てきます。
残りのプレミアムポイントを満たすためのフライト計画
50,000PPから①②によって獲得できるPPを引き、SFC取得に必要な残りPPを計算していきます。このフライトはスターアライアンスグループに所属していれば、どの航空会社を利用してもOKです。必ずしもANA運航便に搭乗する必要はないため、プライベートの旅行等で達成を目指しましょう!
実際の計画
私自身の実際の計画について先ほどの考え方に基づいて、共有したいと思います。
出張による年間フライト数を概算
月に2回は必ず飛行機に乗る出張がありますが、保守的に見積もり、月に1.5回の試算としました。一往復当たりの獲得PPは400PPとし、すべて最短距離での出張としました。
出張による年間獲得プレミアムポイント … 7,200PP
※ANA運航便以外にて残17,800PPが必要
ANA運航便の25,000PPどのように稼ぐかの計画
ANA運航便はSFC修行界隈で最も有名な那覇-羽田修行を計画することにしました。また、端数については一時帰国時の国際線にてANA運航便を利用することで充足する見立てとしました。
ANA運航便25,000PPの内訳
…那覇羽田修行往復4回22,880PP 国際線利用2,120PP
残りのプレミアムポイントを満たすためのフライト計画
50,000PPから①②によって獲得できるPPを引くと、17,800PPとなります。このPPを達成するために旅行を計画することにしました。当初の目標であった50,000PPだと途方もないフライト回数に感じますが、このように分解することでSFC修行が現実的なものになりました。
まとめ
SFC修行は、上手に計画を立てることで、無理なく上級会員資格を取得できる非常に魅力的な方法です。特に海外駐在者にとっては、出張やプライベート旅行の機会をうまく活用して、効率的にポイントを稼ぐことが可能です。
「フライトを重ねる」ことが修行の醍醐味ですが、そのプロセス自体も楽しむつもりで進めると、毎回の旅がもっと充実したものになると思います。次回は実際のスケジュールやフライトの体験談を詳しく紹介しますので、お楽しみに!